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プログラム業界と建築界
Woodstock


10年後の建築界はどうなるの?


Woodstock会員は常日頃から

建築界のコミュニケーションについて考えています。

ですから、異業種の話題でもピピッとアンテナに受け止めます。

10年後の建築界はどうなるの?

ちょっと先行くプログラミング業界からの話題です。

2001.1.9

年末年始

 

Woodstockです。

この年末年始に某家電メーカーにてプログラム関連の仕事をしている友人が帰省した際にいろいろと話をしたところ、面白い話を聞きましたので報告させていただきます。

東海大オープンレクチャー

 

近況などを話す中で、先日の東海大オープンレクチャーの話をしたところ、

「10年くらい前にそれと同じ状況がプログラム業界であったらしい。」というのです。

情報の齟齬

 

具体的に話を聞いてみると、

ソフトウェアの開発で設計仕様書を書くプログラマと実際にプログラミングを行うプログラマの間での情報の齟齬があり、ミスの無い仕様書作りにかなり苦心した時代があった、というのです。

現在もその苦労は続いているようですが、

対策として常に設計仕様書の見直し(現状に合った仕様の改定)を行っているとのこと。

管理できない

 

では、逆に現在プログラム業界で問題になっていることは? と質問したところ、

過去に作ったプログラムを管理できない、同じ様なプログラムを何度も作ってしまうプログラマがいることが問題だ、とのこと。

オブジェクト思考のプログラミングのためには汎用性の高いプログラムを組んでおいて部品として使い回す必要があるのに、それが出来ないことが問題だ、と言っていました。

建築情報

 

建築設計業界が、プログラム業界の10年遅れで事態が進行しているとすると、

もう少し先に、部品を管理できないという問題が起きるのか、と考えてみると先日のトトロ先生のCALSの話がまさにドンピシャという状況であることに気が付きました。

予想通りに世の中が進むのか? 疑問ではありますが、

建築情報を管理できるセンスを持った人間の需要がすぐそこまで来ているような予感がしてしまう友人の話でした。

---ここまで---

Woodstock会員の予感は的中するのでしょうか?

管理人は10年後と言わず

すでに!

であると実感しています。

オープンレクチャー2000

における報告と考察がその根拠です。

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