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江戸のOFF会
管理人

1999.9.3 東京

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3Dファン倶楽部のオフ会&デザワユーザ会
いつものように幕が開く
OFF会計画案(αバージョン)
てんやわんや実況中継(8/26)
江戸のOFF会最新計画
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管理人の旅立ち
管理人の出番(A/E/C99)
A&Aユーザー懇親会

管理人の出番(A/E/C99)

 

1999年9月3日(金)早朝

A/E/C本番の朝です。管理人は爽やかに目覚め、さっとベッドから出て、手早く着替えるのが、長年の夢です。朦朧として時計を見ると6:30です。やはり緊張しているのですね、いつもより数時間も早く起きてしまいました。昨夜はホテルまで100mの距離でトトロ氏と別れ、一人になったのですが、あるはずの所にホテルが無くて難儀しました。その後、入り口や階段も移動していたり、部屋の番号が記憶と違っていたりと色々ありまして、すっかり空腹になりました。小心者の管理人はルームサービスも頼めずに「ひもじいよう」と呟きながら眠ったのです。それなのに朝になると満腹なのはなぜでしょう?いつもは朝食抜きですが、今日は腹ごしらえが必要です。丸一日の行動計画があるのです。和食にしようっと。ホテルのレストランはどこかな?

2時間が過ぎ、管理人は部屋に戻っています。どうしてお粥が2,500円もするんです?加えてサービス料?消費税?お腹は一杯ですが、なぜか胸も一杯です。出発しなくてはなりません。A&A社デモブースでの管理人は出番は、午前の2番手です。でも、1番手の東京クラブの方の講演を見逃すわけには参りません。内容への興味はもちろんですが、江戸の黒板当番さんが、管理人のためにサクラ要員の手配をして下さってます。義理を欠いては北海道のクラブの名誉にかかわります。いざ、池袋のサンシャインへ!

午前10:00ジャストです。A&A社から頂いた招待券を手渡すと、綺麗なおねいさんが管理人の胸にワッペンを貼り付けてくれました。これが入場券なのです。大きく「A」と書いてあるのは建築です。「C」が土木、「O」がその他となり、出展者がお客を見分けるのに便利です。一緒に貰ったガイドブックを開くと、おお、表紙の裏面の丸々1ページに「VectorWorks」のコマーシャル!A&A社は気合いが入ってますね。ガードマンの横をこそこそ抜けて(小心者)会場に入りました。毎度のことですが、A/E/Cの会場でA&A社のブースを見つけるのは簡単です。スタッフの服装もブースのデザインも、とにかく全体の雰囲気が、そこだけMacExpoしているからです。

いつもお世話になっているA&A社の皆さんが、出展ブースの最終点検をなさっています。丁重に日頃のお礼を申し上げ、今回のご招待に感謝の意を表する余裕など全くないほどプレッシャーの管理人は、ぺこぺこお辞儀しながらデモブースに向かいます。先鋒の高橋氏がセッティングの真っ最中です。角屋店長の本間さんが、にこにこしながら管理人のMOを受け取られました。自分のマシンでしかテストしてないデータなので、とても不安です。高橋氏にちょっとだけとお願いして、デモ機で試してみました。
案の定、画像が表示されません。帰ろかな、と管理人は思いました。

新庄社長と内田さんのお顔が見えます。どうやら管理人の目の前にいらっしゃるようです。なにか管理人に話されていますが、声が聞こえません。あれえ、江戸の黒板当番さんだあ。おはようって言わなくちゃ。ああ、お客さんが増え始めましたね。今回はデッキチェアがあるので、座ってデモが見れるんですね。こりゃいいや。背もたれは赤でA&Aのロゴが白抜きされてます。綺麗だなあ…。うん? スタートですね。座ろうっと。内田さんが高橋氏を紹介されています。耳が変なのかなあ、日本語なのに理解できないぞ。うわっ、たちまち凄いプラグイン! えっ、170本も開発して実務に使用!なんという人だ。あれよ!あれよ! どこまでがVectorWorksでどこからが自作のプラグインなんだあ!この人の後が管理人だってえ、画像が出ないのに…。落語もできないしなあ。やっぱり帰ろかなあ…


手前、眼鏡の好青年が高橋氏

あああ、終わっちゃったぞ。内容が良いと時間はあっという間に過ぎてしまうなあ。当然の拍手! 管理人もぱちぱちと手を叩きました。はあ、準備の時間は10分間ですか。もう、データはデモ機に入ってます。画像が出ないけど。えっ、はい、今行きます。なんか足元がふわふわしてます。画像が出ないんです。ああ、ヘッドマイクですね、こうですか? うん、そこは鼻です? はい、構いません、画像出ませんし。ええ、Explorerはダメでした。なんですか? ああ、Netscapeですね、インストールして下さる。ありがとうございます。お手数かけます。はい? ええ、同じでしょ? 画像出ません。おや、ミネラルウォーターですか、ありがとうございます。喉がカラカラです、何故でしょうね? ふむ、そうですね、インターネットに接続して、あっ、モデムですね。みんな重たいページですから、どうでしょうねえ…。いえ、オフラインで行きます。それよりも、あの本間さん? 私、北海道に急用が…、あの、帰らなくちゃと、その…


内田さんと二人のレディ、頷きのSigekoさん・森Mi会員

人は自分の名前だけは聞き逃さないものです。管理人は、はい、と起立しました。内田さんが微笑んでいます。マイク持ってますね。ああ、そうです。北海道から来たのは私です。はい、これからデモする予定で来ました。はい「ネットワーク時代のCAD」というタイトルですか、面白そうね。でも、画像はないんです。ほら、ここをクリックしてもですね、おお! 出たあ!


A&A内田副社長

「では、お願いします」。あわわ、出たけど、どうする? 何話すの? 考えてあったっけ? お願いされちゃったよお! 「おはようございます」。誰かが喋ってます。「北海道のクラブの管理人です」。へえ、一緒じゃん。メロンが貰える? 真似っこだなあ。画面にもメロンが出てますね。そうそう、会員になると楽しいですよ。私もそう思います。是非、会員登録を!




クラブのトップページ(三笠メロン)

北海道東海大学のホームページです。画面転換は間を置いてね、速すぎると見ている人は疲れます。そうそう、あんた、いいじゃん。

旭川校舎のバーチャルスクールです。こんなに公開されているんですね、教材や資料や課題なんかもネットワーク上にあります。質疑応答もできます。

コンピュータ関連はリテラシーから始まります。これは札幌校舎の畑中先生のサイトです。ワープロと表計算から、インターネットまで学びます。下は最終の発表会の風景です。情報の収集、処理、発信というわけです。もちろん、インターネットに潜む危険性や、ネットワーク社会のモラルとマナーなども学びます。それがリテラシーですからね。(うん。いいこと言うね)

これは旭川校舎のプログラミング授業の資料ですね。渡辺先生の力作です。CADに触る前に仕組みを知っておきたいですから、良いことです。私も見たことあります。ああ、この授業、私も教えているんでした。

やあ、2次元のCAAD授業の学生作品です。同じ平面プランから様々な空間が創造できることを体験する課題です。2次元と称していますが3次元まで行きます。バーチャルリアリティもあります。作品はMOで提出します。

3次元のCAAD授業の学生作品です。頑張りましたねえ、操作方法は殆ど独学ですよ。私達は設計のチェックとアドバイスですから。はい課題もホームページ上にあります。省資源の観点から課題のプリントアウトは禁止です。

学生作品は、このようにインターネットで世界に公開されています。ですから卒業生が先輩としてのコメントを寄せてくれます。

こちらは四国の3Dファン倶楽部の方たちからの評価とアドバイスです。

アメリカからのメッセージも紹介しましょう。翻訳は高原先生です。私はこの訳が気に入ってます。Very nice, Kenichiro!「すごいよ、ケンイチロウ!」

作品は講評会でまな板に乗りますが学生さんには先輩や外部からのコメントの方が説得力があるようです。熱心に読んでいますよ。いずれ君たちも後輩の作品にアドバイスをお願いしますね。先生たちは卒業生に対してもメールなどで相談にも乗って下さいますからね。ネットワークを活用しましょう!

学生さんは、他にも色々な課題を勉強しています。

これは北海道東海大学の公開講座です。管理人と3D Innovationsの井上氏との一騎討ちでした。同じ建築を二人で創り上げるネットワークコラボレーションの実験です。自分の脳がもう1つあるという得難い経験をしました。将来性十分の設計手法だと思います。詳細は旭川校舎のホームページでどうぞ。

以上が北海道東海大学芸術工学部建築学科のコンピュータ関連の紹介です。学生さんは、コミュニケーションやシミュレーションについて、かなり理解し使いこなしていると思います。あ、もちろん通常の設計授業もあります。

さて、VectorWorksはネットワーク時代のCADなのか? どの程度のことができるCADなのか? (そうそう、ここはVectorWorksのデモブースだぞ)以前マンション規模の図面が描けるの?と言われる時代がありました。それで、どこまで出来るか造ったのがこれです。(へえ、見覚えあるな)

太陽系の3次元モデルです。実寸で数値入力しました。フライオーバーもウォークスルーもできますよ。縮尺は1兆分の1、単位はメガメートルです。画像やデータも処理できます。太陽系の仕様書にはデータベース機能を使ってます。つまり、太陽系の設計変更にリアルタイムで連動します。

VectorWorksのファイル共有の機能を紹介しましょう。ネットワーク上にあるファイルが変更されると、自動的に手元のファイルも更新されるという機能です。これからの設計環境では大いに活用されることでしょう。

このように、元になるファイルの図形を変更してですね、ネットワーク上のこちらのファイルで、ファイル共有を更新すると、即座に変更が反映…
あら? ファイル共有のメニューがない!
あ、VectorWorksを再起動してなかったんだ。前のデモの環境にセットされたままだ。う、あと5分間しかない。どうすんの、あんた? 頑張れ管理人! お〜い、北海道! 白い世界…

内田さんの声が遠くから聞こえます。おや、大きな拍手ですね、何があったのですか?え、私にですか?なぜ?いや、とにかく、お辞儀しなくては。どもども、はは、なんとも、こりゃ、恐れ入ります。そうですか、終わったんですね。はあ…、終わったんですか。そうですかあ…時間ぴったりですね。へええ…

ああ、プラグインの嵐の高橋さん。え、管理人の最初の本をお持ちですか?あれですか? 「建築設計事務所のマッキントッシュ活用法」長いなあ。いああ、誉められると頭に乗りますよ、私。あ、左のクマさんだ! 忙しいのに恐縮です。あれ、ガコバさんまで、すみませ〜ん。ええっ、ご覧になってたんですか? 最初からですか? それは、それは。

ところで、あのう…、この1時間、私、何してました?



*講演内容の2/3を紹介しました。資料を提供頂いた北海道東海大学、畑中先生、渡辺先生、高原先生、ありがとうございました。

(写真提供:左のクマさん)
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