VectorWorks Club
北海道

* 決定版VectorWorksガイド *
管理人の他の本



どんな本なの?


建築設計の基本から実務活用まで
決定版VectorWorksガイド
バージョン8.0、8.5対応
青山哲夫著

   
Macintosh版とWindows版があります
B5版・300頁・3,800円

森北出版


本は高価です。ですから、書き手である管理人は緊張します。せっかく購入いただいたのに失望させるわけには参りません。どなたにも何かしら得るものがあるようにと、苦心惨憺いたします。また、高価な本を使い捨てにはできません。一回だけしか読まれないのでは、書籍と銘打つ資格はありません。最初に読んだときには見過ごしても、ニ度目に読んだら「新発見!」とか、「この方法は書いてあったぞ」とか、「古本屋に売らないで良かったあ」とか、なるようにと心掛けている次第です。貧乏性の管理人は、10年後に読み返しても頷いて頂けるような本を目指しています。

どの世界にも達人はいます。ですから、管理人などより遥かに知識も技量も優れた読者がいることは承知しています。これは、書き手にとって凄いプレッシャーです。達人の目にどのように映るかを考えると、恥ずかしくて冷や汗が出ます。とはいえ、管理人に取り柄が皆無というわけでもありません。勉強嫌いと横着と飲み込みの悪さについては、いささかの経験があります。このメリットを生かせたら管理人が本を書く意義もあるのです。



本書は実務への最短距離を目指しています。ですから、ひとつの建物について、エスキスから3次元設計、2次元の設計図、プレゼン、データベースまでを完成させるストーリーになっています。作成の支援には、マクロコマンドと画面登録を多用しています。実務のノウハウとしては、クラスとレイヤの組立て方を紹介しています。その結果、不要なデータを取り除くと、テンプレートとして再利用できるファイルが完成します。

もちろん、初心者にいきなりこのレベルは酷ですから、その前のステップで単純な3次元のコテージを作成してもらいます。ここでクラスやレイヤ、レイヤリンクやシンボルなどを混乱なく理解しておく仕掛けです。作図の基本操作については、さらに前段の入門ステップを用意してあります。ホップ・ステップ・ジャ〜ンプでVectorWorks修得です。
(巻末に4つの課題を用意しました。大学のCAD授業の水準に合わせてあります)


肩慣らしのコテージ
これを作成できたら勝ったも同然


横着者の管理人は長い文章を読むのは嫌いです。ですから、もっぱら図を見るだけで学習を進める本を作りました。1200余の図版を駆使しています。文章は、たいてい一行に満たない長さです。操作ごとに区切り、話し言葉にしましたので、誰かに読みげてもらうと手順の指示になる仕掛けです。独学の他、教科書としての使用を想定しましたので、CADに詳しくない先生でも、もっともらしく指導できます。さらに、操作に伴う注意とか、失敗した場合の対策とか、別法としてのTipsなども加え、立ち往生しない工夫をしてあります。



実物見本:図版が多くて文章は短いです。




   
3次元で設計を進めます。     完成するのは小住宅です。


設計の検討やクライアントとのコミュニケーションは3次元で。


構造も3次元で設計します。


QuickTimeの作成は難しくないです。


CADとは思えないVectorWorksの表現力


OCARINAによる親しみやすい表現
RenderWorksによるレンダリングも併用できます。


設計変更に連動する2次元平面図の作り方


伏せ図も設計変更に連動するので手間入らず


作図するだけで面積や部材が拾えるデータベースの作り方


矩計図は3次元を切断して作ります。




怠け者の管理人は努力が嫌いです。ですから、最小限度の知識と単純なワンパターンの操作だけでCADを使いたいと思い、そのために、とっても努力しました。VectorWorksはすこぶる多機能なので、どこまで修得すべきか悩みます。ずばり、本書で紹介している基本操作だけで、しっかり実務レベルの活用ができます。本書で使用している操作は、恐縮するほど種類が少ないです。VectorWorksを開発した方が読んだら、残りの9割の操作方法はどうしたと息巻くかも知れません。でも大丈夫、管理人はちゃんと言い訳を用意しています。読者の知性を低く見ては失礼です。本書のアドバイスがあれば、バリバリ実務をこなしますとも!



中級・上級者の方へ。
ご承知のように、実務使用の前提はクラスとレイヤの組立て方です。本書では、これに画面登録を加えた設定の一覧を掲載しています。また、図形作成、図形表示、図形選択のマクロコマンドの設定一覧も掲載しています。さらに、柱や梁などの構造部材と開口部のシンボルについて再利用を前提とした作成方法、壁ツールによる土台、胴差、桁の作成などを紹介しています。あくまで管理人の方法でありますが、データベースを前提としたクラス設定や2次元図面との連動を工夫したレイヤ構成など、ご自分の方法と比較されることで、参考にして頂ければと存じます。なお、ページ数の制約により、VectorWorksのすべては紹介できないことをお察し頂き、建築に寄与するCAD活用の提案を、ご支援頂ければ幸いです。


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