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クマさんは語ります。 CADって何? これは、いわゆる「根元的な問いかけ」というやつですな。 手紙の相手が管理人なので、クマさんは、あきらかに手加減してくれてます。 本気で語られたら、私、ついていけません。 では、手加減の手紙。 |
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CADって何? CADって、普通、Computer Added Design 「コンピュータ化された設計(うちの“こりゃ英和”の訳)」 の略だといわれますよね。 ここで問題になるのが、「Designって何?」ことなんです。
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傍(ハタ)から見ていると、 いわゆるデザイナーは図面を描いているから、 図面を描くこと(Drafting)がDisignと思っちゃうわけです。 特に、デザイナーを使っている経営者にとっては、そうなんでしょうね。 あるいは、 いわゆるCADを作ったプログラマーにも、そう映ったんでしょう。 そういう作業(図面を描く)を支援するツールとして CADというものが位置付けられちゃったという気がします。
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でも、本当は、 正しいデザイナー(の作業)を支援してもらいたいわけです。 じゃ、正しいデザイナー(の作業)って何か、ということになるわけです。 そうすると、僕は、正しい判断をする人って答えることにしている。
僕等が、むかし、図面を手で描いていたとき、 先輩に言われました。 「その線の意味を考えろ! 俺達は1本の線に命を懸けているんだ」と。 つまり、そこに意味があり、 その意味が妥当であるかどうかがデザインの質なんだと思うのです。 線を引くとき、この線、この位置、この長さ、・・・と判断をしていくこと。 これがデザインなんだと思うのです。
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だから、 僕はCADのDはDicide、Dicision(決定、解決、判断) という方がいいんじゃないかと思うんです。
より妥当な、より精確な解のために、コンピュータがあるって考える方が、 コンピュータのあり方として、そしてCADの姿として、 (まぁ、ロボットのイメージなんですが)いいと思うんです。 だから、 データベースや表計算のプログラムも、 日影なんかの専用プログラムもCADなんです。
僕等がつくるのは、 建築ではなくて、そこにできる空間(空洞)のほうだし、 その意味が大事なんだから。
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ね、手加減している感じでしょ? ま、管理人宛のメールですから、短文なのは当然です。 いつか、語り足りない部分が、どっと来そうで不安です。 理解できるかしら…
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